見て欲しいアニメ『空の境界』

見て欲しいアニメ『空の境界』

今まで200タイトル以上のアニメを見てきて、これは見た方がよいというものをご紹介したいと思います。

今回は『空の境界』です。奈須きのこ原作の小説を劇場版として2007年から2010年にかけて公開されたものです。全七章+終章からなりますが時 系列は放映順ではありません。2013年7月に1章の俯瞰風景3D版が公開され、さらに9月には新作未来福音が公開されました。

登場人物、黒桐幹也は街で両儀式に出会い学校の入学式で再会。興味を持った彼女に近づくが人を寄せ付けない彼女は無視。ある日彼女の別人格であり抑 えきれない殺人衝動を持つ両儀識と面識を持ち、殺人者だという織と戸惑いながらも距離をつめていく…と出会いはこんな感じですが描かれてるのは2章で、1 章はその1年半後の話です。

では各章のあらすじを

1章『俯瞰風景』

市内で少女の飛び降り自殺が多発し、黒桐幹也は調査のため巫条ビルへ向かうのだが、突如昏睡状態に陥る。両儀式は幹也を取り戻すためビルへ向かい巫条霧絵という少女と戦闘になるのだった…

2章『殺人考察(前)』

式と出会った幹也は別人格の織と街に出る。一方夜毎起こる猟奇殺人。殺人衝動を持つ別人格織が気がかりな幹也は式の邸宅周辺で張り込むことにする。夜毎訪れる幹也に式はある決断のもと向かう…

3章『痛覚残留』

市内で体がねじ切られた複数の惨殺死体が発見される。蒼崎橙子は犯人の保護を依頼されます。犯人は浅上藤乃。惨殺死体として発見された少年達に陵辱 された少女だった。一方、幹也の妹鮮花は同級生に人探しを頼まれた。その同級生が殺人鬼浅上藤乃とは知らずに兄幹也を紹介しようとするのだが…

4章『伽藍の洞』

自ら車に飛び込んだ式は昏睡状態に陥ります。幹也は2年間病院に通い、大学を中退し蒼崎橙子のもとで働くようになりました。式は目を覚ましますが見 えないものが見えるようになっていた。カウンセラーとして病院に来ていた橙子は死の線、死の理が見える直死の魔眼について語るのだった…

 

5章『矛盾螺旋』

式は家出少年臙条巴に出会い部屋を提供する。奇妙な共同生活を続けてる中で親を殺したと告白する巴。ある日巴は街中で殺したはずの母親を見かけ式と共に何か違和感の感じる小川マンションに向かい、そこで魔術師荒耶宗蓮と対峙する。

6章『忘却録音』

蒼崎橙子のもと魔術師見習いの黒桐鮮花は事件調査のため母校の礼園女学院に潜入することになる。生徒の記憶が妖精に奪われているという事件、妖精が視える式と共に調査を始めると生徒会長である黄路美沙夜にいきあたる。

7章『殺人考察(後)』

再び猟奇殺人が発生。式の無実を信じる幹也は独自に調査を始めるが状況証拠が式による犯行を暗示していた。幹也の義理の兄から被害者が同じ麻薬を所持していたことを聞き、その元締めがとある人物であることを突き止めた。

終章

この章は、雪が舞う中かつて出会った坂道でのシーンで会話をかわすのみの章になります。しかし、ここでの式は式でもなく織でもない、二人の式が魂の人格ならば肉体そのものの式といった捉え方になります。二人の起源や根源の渦について語られています。

『未来福音』

礼園女学院に通う瀬尾静音は実家へ帰る途中のバスの中、客の一人の事故に遭う姿が脳裏をよぎる。彼女は未来視という未来が見えてしまう能力を持って いた。もう一人、倉密メルカもまた未来視の目を持ち爆弾魔として完全犯罪を繰り返していた。幹也は静音と出会い、式は爆弾魔に狙われるというストーリーが 交互に描かれ、最後は後のメルカと初登場の式の娘両儀未那とのストーリー。

『未来福音extra chorus』

幹也は黒い猫の里親を探すため式に預け家を空ける。すぐ帰るという言葉と裏腹に中々帰ってこない幹也だった/礼園女学院の生徒宮月理々栖は世間を蔑 視しており、友人の安藤由子に一緒に死のうと仄めかしたが、由子は一人自殺してしまい宮月は後悔の念にとらわれ自殺を決意するが浅上藤乃に出会い…/大晦 日、式と幹也は初詣に向かう。

このアニメはufotable製作であり、映像・演出・音楽どれもすばらしいです。残虐シーンやグロテスクな表現がありながらも主人公二人の純愛を 描いた作品である。劇場作ということもあり映像・演出の細かな表現が作品に深みを与え、梶浦由紀の音楽がストーリーを盛り上げている。

余談ですけどこの映画のために結成されたKalafinaのエンディングテーマを聴きファンになりました。

アニメのタイトルロゴやディスクラベルを製作しています。こちらは『空の境界』タイトルロゴのPDF版ですのでよろしかったらどうぞお使い下さい。

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