『ヴァイオレットエヴァーガーデン』第9話
両腕を失いながらも少佐を死なせないとあがくヴァイオレット…「あ・いってなんですかっ…」
砦跡で少佐を探すヴァイオレット。戦時中、ギルベルトは自分に何かあったときは頼むとホッジンズを訪れていた。ホッジンズ、ベネディクトは無理にでもとヴァイオレットを連れ帰るのだった。
エリカ、アイリスもヴァイオレットを心配し、カトレアはヴァイオレットがしてきた現実をなぜ突き付けたのかと詰め寄るが、受け入れたあとは自分でどうするか決めるしかない、何もなくしてないと…そんなとき、代筆を依頼したいとルクリアの兄が訪ねてくる。
多くの命を奪ったその手で、人を結ぶ手紙を書くのか…自分がしてきたことに苦しみ、どうしたらいいのかわからずにいた。そこに手紙を持ったが現れ、エリカとアイリスからだと告げ、まだ残っている配達に向かうのだった。ヴァイオレットは配達を手伝う中で手紙が持つ力、ドールの役目を感じとる。
エリカとアイリスの手紙に励まされ涙するヴァイオレット。それは生まれて初めてもらう手紙だった。
ルクリアの兄スペンサーの代筆をしたヴァイオレット。「手紙をもらうというのは、とても嬉しいことなのだとわかりました。」帰路につく途中、自分の名の由来、ギルベルトがつけてくれた花と出会う。「その名に相応しい、その名が似合う…」ギルベルトに会い、自分が自動式人形でいていいのか、生きていていいのか問う。
してきた過去は消えることはないが、自動式人形としてしてきたこともまた消えないと答えるギルベルトだった。
ギルベルトを失った現実と向き合い、克服していくヴァイオレットが描かれた回でした。一時は自分自身を否定しようとしたものの、手紙を通して自分の存在意義を見つけたヴァイオレットは一回り成長して見えました。エリカとアイリスの力も大きかったでしょう。今回のような場合、話すより手紙の方が伝わりますからね。