『魔法使いの嫁』第12話

『魔法使いの嫁』第12話

相変わらずぼんやりのエリアス。

チセは杖を磨き終え、仕上げを残すのみとなっていた。

リンデルはチセの赤髪と宝石により杖を完成させる。

杖を手にした途端、あの大樹となったドラゴンネビンのもとへ導かれる。そこは狭間と呼ばれ、旅人と旅を終えた者の交錯を許された場所だという。三途の河的なところかな?ネビンはチセの浮かない顔を気にかけ、吐き出してみなさいとアドバイス。最初はいつ捨てられてもと思ってたのに、徐々にエリアスが話してくれないことに不安と寂しさ・恐怖を抱くようになってしまった。そんなことをするエリアスではないと知っているなら考える必要はないとネビンは言う。母がチセの首から手を離したのはなぜか…自分の意志ではなくともチセによって救われた者がいるのだから自分を誇りなさいとも…

チセは伝えたいことがあるからと、馳せる思いで魔法により空を飛びエリアスのもとへと帰っていくのだった。「おかえりチセ。」「ただいま帰りましたエリアス。」

チセは夢の中で笑う母の姿を思い出していた…そして、暖かいと感じられる場所へと。

チセの心のモヤが晴れた回でしたね。ドラゴンの言葉が響きました。チセの心は救われ、自分の存在を認めることができました。やっと自信を持って魔法使いとしてやっていけるようになったかな。