『魔法使いの嫁』第15話

『魔法使いの嫁』第15話

指輪の効果がもたなかったため、血を噴き出し倒れたチセ。オベロンの提案で一度妖精の国へと向かうことになった一行。どうやら向こう側に医者がいるようだ。

チセが目覚めるとそこにはシャロンという、人間と間違われて人間界で育った妖精が様子を見守っていた。一方エリアスは女王ティターニアのもとへ。シャロンの夫シャナハンはオベロンとキャラかぶってない?

チセを癒しの効果がある泉へ…が突然シャロンはチセを水中へと沈め始める。そしてティターニアは、こちら側で暮らした方が幸せだと2人を誘う。しかし、僕を恐れるのは人間達だけど、受け入れたのもまた人間だったと、チセには人間のまま生きていて欲しいと願う。

意識を失いかける中、母の姿に1度は諦めかけたものの、エリアスの言葉に生きるという意思をあらわしたため傷が塞がる。「意思はときに何よりも強い力になる。」

家で1人帰りを待つシルキーは、皆を迎える準備に余念がない。魔法で模様替えまでできるとは…それでも時間の流れが違うこちら側ではあまりにも長い時間だった。

ここで、この家に来る前のシルキーが語られる。憑いた家が朽ちたため絶望に浸るバンシー…スプリガンの案内で1つの家を紹介される。「お前を照らす明かりがもうないのならば、今度はお前が明かりを守ればいい。」シルキー誕生です。

ついにそのときが訪れる。こちら側はもう冬だった…待ちわびた長い月日を忘れるような顔で迎えるシルキーだった…

チセには生きる意思が欠けていたのですね。シャロン先生には騙されましたが良い先生で良かったです。人と共にある生き方を選んだエリアス。憐れみあざ笑うことだけの精霊界よりも、受け入れてくれた人間と共にいる生きる方を選んだということでしょう。シルキーの過去が描かれた回でもありましたが、家とその家人に憑く精霊なのですね。だから一緒に行けなかったんですね。本当は一緒に行きたかったんだろうけど、我慢しなくてはいけないシルキーの寂しさを思うとなんだかかわいそうでしたが、最後の表情に救われました。