『魔法使いの嫁』第21話
「僕だけを見てくれたのは君だけだったんだ…」
アドルフは師リンデルのために懸命に働いていた。自分が魔法使いになって手助けがしたかったと涙を流す。
チセとエリアスはマリエルに言われた魔女達の集会へと向かった。長はピュリス。自分の呪いを樹に封じようとして失敗したため足が樹の根と化してしまったようだ。マリエルはドラゴンの力でピュリスを救おうとしたようだった。しかし、命の代償なくチセを救う方法はないとして、自分への助力を求めなかった。そんなピュリスに古のドラゴンネヴィンを見るチセだった。帰り際、マリエルはエリアスに耳打ちをして何か知らせたようだ。チセに対しては「どっちかを選ぶっていうのは難しいわね…」
戻ってきた2人だったが、エリアスはマリエルからの言葉で決心を固めたのだった。「命の代わりにするものは命しかないわよ。」エリアスはルツとともに何かの準備を始める。
ドラゴンを見守るチセをよそに、エリアスは行動を実行にうつすのだった…そしてその前にはステラが。
チセはエリアスとルツが影で何か企んでいることに気付き、エアリエルに対し自分の言う通りに動いてくれることを願う。ステラを連れた2人が現れるがエリアスによって意識を奪われるチセ。そのとき、「己のやらなければならないことをいつも確かにしておくことだ。」というネヴィンの声によって戻ってくる。
エリアスがしようとしていたこと、それはチセの呪いを身代わりのステラへとうつすことだった。そのとき、ステラから別の気配が…カルタフィルスはステラの身体を乗っ取り現れたのだ。そうとは知らないチセ、エリアスの企みに怒り、先に逃がしたステラを追う。
ステラの中の正体に気付いたチセに対し、1つの取引を提案するカルタフィルス。応じてくれるなら呪いを解く術を提供すると。追いかけてきたエリアスに対し、「今のあなたの側にはいられない…」
呪いを解く希望を胸に魔女の集会に出席した2人でしたが、代償なしにチセを救うことはできないと言われ、他の道を探すことにしたチセ。が、ピュリスを救いたいマリエルは何としてもドラゴンの力が必要なのでしょう。同じく、何としてもチセを救いたいエリアスに対し、決してチセが望まないであろう方法を伝えてしまう…自分には向けない表情を晒す相手ステラを身代わりに。チセを救いたい一心からの行動だったんでしょうけど、チセには許せないこと。残酷で純粋な思いを口にするエリアスは子供そのものです。カルタフィルスとの取引に乗ったチセは大丈夫なんでしょうか。大丈夫なはずはないのはわかってるんですが…